バイオナノテクノロジーを応用したマテリアル合成とデバイス作製

  • 松井 宏
    ニューヨーク市立大学,ハンター校化学科

書誌事項

タイトル別名
  • Materials syntheses and device fabrications by bionanotechnology
  • バイオナノテクノロジー オ オウヨウ シタ マテリアル ゴウセイ ト デバイス サクセイ

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抄録

<p>リソグラフィーを用いないナノ微細加工法として,生体分子を含む有機材料の自己集合化を利用する手法が開発されている.この解説では,たんぱく質からなる超構造体(ナノチューブ)を鋳型とした金属あるいは半導体ナノ材料の合成と,それを用いたデバイス構築について説明したい.たんぱく質を鋳型にすることにより,サイズ・形状のそろった導電性ナノ構造体が合成できることに加えて,たんぱく質の特異的分子相互作用を利用することによって,例えばチューブの先端と側面,内側と外側で違う特性をもつ材料など,異方的で多機能(multifunction)な表面特性をナノ材料に付与できる.たんぱく質の分子認識機能(抗原vs抗体)を応用して,これらのナノチューブを複雑なデザインのデバイスに構築していくことも可能である.</p>

収録刊行物

  • 応用物理

    応用物理 74 (12), 1576-1579, 2005-12-10

    公益社団法人 応用物理学会

参考文献 (15)*注記

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