ウシ外子宮口粘膜組織における<i>IFIT1</i>の妊娠特異的発現
書誌事項
- タイトル別名
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- Pregnancy-specific expression of <i>IFIT1</i> in the bovine external uterine mucosa
説明
<p>【目的】反芻動物特異的な妊娠認識物質であるインターフェロン・タウ(IFNT)は着床前後期には母体子宮内膜においてIFN誘導遺伝子群(ISGs)の発現を誘導する。ISGsは妊娠認識や着床に関与するとともに,早期受胎判定としての利活用も期待されている。我々はこれまでに,ISGsの一種であるISG15, MX1, MX2が外子宮口内腔および腟底部壁の粘膜組織においても妊娠特異的な高発現誘導を示すことを明らかにしたが,子宮外組織における他の妊娠応答遺伝子に関する知見はない。そこで子宮外組織における網羅的な遺伝子発現解析をもとにウシ子宮外組織における妊娠応答遺伝子の探索と妊娠検出を目的とした。【方法】人工授精(AI)実施後,18日後のホルスタイン種乳用牛から採取した外子宮口粘膜(CM)における発現解析をRNA-seqにより行い,候補遺伝子としてinterferon-induced protein with tetratricopeptide repeats 1(IFIT1)を選出した。AI後14,18,24日目に同組織の採取を行い,妊娠の成否はAI後30日目と45日目の妊娠診断で判断した。またIFNT誘導性を検証するために,食肉公社から採取した非妊娠ウシCM組織を採取・細切後,組み換えウシIFNTを添加して24時間培養しIFIT1発現を解析した。【結果】AI後18日目に採取したCMにおいては,IFIT1が非妊娠サンプルと比較して妊娠サンプルで発現量の増加傾向がみられた。さらに14,18,24日目におけるIFIT1の遺伝子発現の経時的変化を調べたところ,IFNT産生ピークである18日目を頂点とした挙動を示した。また,IFIT1のIFNT誘導性については,IFNT添加CMで発現量が増加する傾向があった。これらの結果から妊娠初期のCMにおけるIFIT1発現にはIFNTの関与ならびに早期妊娠応答の新たな指標の可能性が示唆された。</p>
収録刊行物
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- 日本繁殖生物学会 講演要旨集
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日本繁殖生物学会 講演要旨集 112 (0), P-71-P-71, 2019
公益社団法人 日本繁殖生物学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282752335888256
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- NII論文ID
- 130007719334
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可