Production of a monozygotic twin calves using ICSI, and offsprings from vitrified oocytes fertilized by ICSI
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- KAGAWA Shinjiro
- Aomori Prefec. Ind. Tec. Cent.
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- MIZUKI Wakana
- Aomori Prefec. Ind. Tec. Cent.
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- HIRAIZUMI Shingo
- Aomori Prefec. Ind. Tec. Cent.
Bibliographic Information
- Other Title
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- ウシICSIを活用した一卵性双子,及び凍結未受精卵子へのICSIによる子牛の生産
Description
<p>【目的】ウシ顕微授精(ICSI)は受精率の低い精子からの受精卵生産が可能となる技術として期待される。また,体外受精後の2細胞期卵を割球分離することにより人為的に一卵性双子を作出する技術は,家畜の改良に有用な技術となる。しかしながら,これまでにICSIを用いて一卵性双子を生産した例はない。さらに,未受精卵子の凍結保存技術は雌牛の遺伝資源を保存可能とするが,透明帯の変性による体外受精率の低下が懸念される。本研究では,ICSIにより受精させた受精卵からの一卵性双子生産,及び超急速ガラス化した未受精卵子へICSIを行うことによる子牛生産を目的とした。【方法】黒毛和種雌牛からOPUにより得られた卵子を体外成熟し供試した。ICSIはピエゾマイクロマニピュレータを用いて実施し,精子注入から4時間後に7%エタノールで活性化処理を行った。割球分離は受精1日目に2細胞に卵割しているものをプロナーゼで透明帯を除去し,ピペッティングにて割球を分離後,7日目まで培養を行った。ICSIに供する精子の処理方法として,DTT処理及び運動精子選別を行い,両者でICSI-割球分離後の発生率を比較した。未受精卵子の超急速ガラス化は,成熟培養後,膨化した卵丘細胞を除去し,少量の5.5 Mエチレングリコール,1.0 Mスクロース及び20%FCS加TCM199と共にクライオトップへ乗せ液体窒素に投入した。加温・希釈後にICSIを行い,7日間培養を行った。得られた受精卵はレシピエント牛へ移植した。【結果】運動精子選別を行った精子を用いてICSI-割球分離をしたところ,移植可能な胚盤胞への発生率は30.4%であった。ガラス化した卵子へのICSIは,胚盤胞への発生率は30.8%であった。それぞれ作出した受精卵について受精卵移植を行ったところ受胎例が得られ,正常な一卵性双子,及び子牛が誕生した。このことから,ICSIを用いた一卵性双子,及びガラス化した未受精卵子へICSIを行うことによる子牛生産が可能であることが示された。</p>
Journal
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- The Journal of Reproduction and Development Supplement
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The Journal of Reproduction and Development Supplement 112 (0), OR1-31-OR1-31, 2019
The Society for Reproduction and Development
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282752337562368
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- NII Article ID
- 130007719231
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed