「自立論証(svatantram anumānam)」という用語について

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タイトル別名
  • On <i>svatantram anumānam</i>
  • On svatantram anumanam

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抄録

<p>中観派を自認するチャンドラキールティ(ca. 600–650)は,自らの著作において,先行するバーヴィヴェーカを批判している.その批判におけるキーワードは,『中論』の註釈書である『プラサンナパダー』に登場する「自立論証(svatantram anumānam)」だと考えられてきている.しかしながら,管見の限り,この用語は『プラサンナパダー』以外では用例がない.</p><p>本稿は,バーヴィヴェーカの『般若灯論』やチャンドラキールティの『プラサンナパダー』における「自立(svatantra)」と「論証(anumāna)」という語の用例を検証し,「自立論証(svatantram anumānam)」という用語の妥当性について疑問を呈している.</p>

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