進行性多発結節影を呈した関節リウマチ合併溶接工肺の1例
書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Welder's Lung with Progressive Multiple Nodules Complicating Rheumatoid Arthritis
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説明
<p>背景.溶接工肺の典型的な胸部CT所見は小葉中心性の淡い小粒状影が主体であり,結節影や腫瘤影を呈することは稀である.症例.50歳男性.20歳から溶接工に従事.手指関節の痛みを主訴に当院リウマチ膠原病内科を受診し,関節リウマチと診断された.その際両肺に多発する不整形結節を認め,当科に紹介された.経気管支肺生検(transbronchial lung biopsy:TBLB)の結果は溶接工肺に矛盾しない所見であったが,溶接工肺として典型的な画像所見である小葉中心性粒状影は認められず,結節影,腫瘤影はその後増大傾向を示した.ガイドシース併用気管支腔内超音波断層法(endobronchial ultrasonography with a guide sheath:EBUS-GS)にて病変を確認し,再度TBLBを行ったが,病理組織はやはり典型的溶接工肺の所見であった.結語.非典型的な画像所見を呈した溶接工肺の1例を経験した.関節リウマチとの関連を疑ったが,明らかな関連性は認めなかった.</p>
収録刊行物
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- 気管支学
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気管支学 41 (5), 451-456, 2019-09-25
日本呼吸器内視鏡学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282752345091968
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- NII論文ID
- 130007728110
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- ISSN
- 21860149
- 02872137
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可