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- 柴田 利明
- 東京工業大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Spin Structure of the Proton and Neutron
- 陽子と中性子のスピン構造
- ヨウシ ト チュウセイシ ノ スピン コウゾウ
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説明
陽子のスピン1/2が,陽子を構成するクォークやグルーオンからどのようにつくられているか,は「陽子のスピンの問題」と呼ばれていて今日の物理学の基本的な問題の1つである.1980年代のEMC実験によって,陽子のスピン1/2に対するクォーク・スピンの寄与がたいへん小さい,ということが発見されたのが発端である.その後,世界の様々な粒子加速器を用いて荷電レプトン-核子偏極深非弾性散乱と偏極陽子-陽子衝突型実験によって研究が行われてきた.その結果,陽子スピンに対するクォーク・スピンの寄与は約1/3であることが明らかになった.陽子スピンに対するグルーオン・スピンの寄与の測定も行われており,理論研究も進展している.現在の研究がどこまで進んでいるかを解説する.
収録刊行物
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- 日本物理学会誌
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日本物理学会誌 67 (11), 738-745, 2012-11-05
一般社団法人 日本物理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282752347516928
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- NII論文ID
- 110009554155
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- NII書誌ID
- AN00196952
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- ISSN
- 24238872
- 00290181
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- NDL書誌ID
- 024049611
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可