ナノカーボンの原子スケールの剥離と接着(最近の研究から)

書誌事項

タイトル別名
  • Atomic-Scale Exfoliation and Adhesion of Nano-Carbon(Current Topics)
  • ナノカーボンの原子スケールの剥離と接着
  • ナノカーボン ノ ゲンシ スケール ノ ハクリ ト セッチャク

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抄録

剥離・接着の振る舞いは日常的に良く知られている現象であるが,原子・分子レベルでみると極めて特異な振る舞いを示す.本稿では,グラファイト基板上でのカーボンナノチューブと単層(一層の)グラフェンの剥離・接着の仕方がグラファイトの積層構造を維持するように振る舞うことを紹介する.剥離・接着に関する研究は,摩擦を制御することやヤモリのような強くて剥がしやすい接着力を超えた新規の接着材の創出,さらにナノマシンや生体分子モーターへの応用にも繋がるため,広範な分野で極めて重要な役割を果たすことが期待される.

収録刊行物

  • 日本物理学会誌

    日本物理学会誌 68 (5), 309-313, 2013-05-05

    一般社団法人 日本物理学会

参考文献 (24)*注記

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