胸腔鏡下に切除した初診時血中CA19-9高値食道duplication cystの1例

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タイトル別名
  • Thoracoscopically Resected Esophageal Duplication Cyst with High Value of Serum CA19-9 at the First Visit—Report of a Case—
  • 症例 胸腔鏡下に切除した初診時血中CA19-9高値食道duplication cystの1例
  • ショウレイ キョウコウキョウ カ ニ セツジョ シタ ショシンジ ケッチュウ CA19-9 タカネ ショクドウ duplication cyst ノ 1レイ

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抄録

<p>症例は41歳,男性.2017年2月,胸痛があり近医を受診.精査で後縦隔嚢胞性病変が疑われ当院紹介となった.血液検査ではCA19-9 5,960U/mlと高値を呈し,上部消化管内視鏡検査では門歯より24-41cmにわたり粘膜が青紫色を呈した半周性の粘膜下隆起がみられた.また,超音波内視鏡で病変部は腫瘤として描出され,内部はモザイクパターンを呈し血腫の存在が考えられた.CTでは食道前面に83×41×115mm大の二房性の嚢胞性病変がみられ,食道を圧排して狭窄していた.食道嚢胞と診断したが,胸痛と食道狭窄による症状があるため3月に胸腔鏡下に嚢胞切除術を施行した.術後経過は良好で,術後10日目に退院した.組織学的に嚢胞内面に多列上皮を認め,また嚢胞壁に2層の筋層を有することからduplication cystと診断した.</p>

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参考文献 (14)*注記

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