新潟市古町花街における新道並びに路地の形成

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書誌事項

タイトル別名
  • The Formation of Shinmichi and Alley in Furu-machi Kagai, Niigata City
  • Using maps created in the early Edo period to middle Showa period as the basic data
  • 江戸前期から昭和中期の地図を基礎資料として

説明

<p>全国有数の花街である古町花街は、1655年に町立てされた旧新潟町のほぼ中央に位置し、近世から近代にかけて整備された街路や地割がよく残り、戦前の歴史的建造物も数多く残る地区である。古町花街の街区は通り・小路・新道・路地の四段階の街路で構成され、通りと小路の形成史は既に明らかである。一方、背割線上に造られた新道と、建築物の隙間である路地は、新潟市史等の郷土史で扱われず、地図への記載が省略される場合も多く、その情報の少なさから形成の歴史は明らかでなかった。本稿では、江戸前期から昭和中期を対象とし、古町花街の主要な街路である新道並びに路地の形成を明らかにする。本稿の主な結論は以下の通りである。(1)新道の形成時期に関して分かったことは、八番町側東新道は江戸末期、九番町側東西新道は明治中期に全通したこと、八番町側西新道は明治中期に一部を除き開通し、明治後期に全通したことである。(2)路地の形成に関して分かったことは、六軒小路の東側は江戸前期、西側は江戸後期の形成と推察されること、勝念寺小路は明治中期までに形成され、一部現存の可能性が高いことである。また、江戸後期から明治中期の史料より5本の路地を確認した。</p>

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 54 (3), 329-336, 2019-10-25

    公益社団法人 日本都市計画学会

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