徒手筋力計を用いた前腕回外筋力測定装置の考案と前腕回外筋力の利き手側と非利き手側の比の検討
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説明
近年,鏡視下腱板修復術において上腕二頭筋長頭腱切腱術や腱固定術が行われる機会が増加している.いずれの術式も肩関節における上腕二頭筋機能には影響しないとの報告が見受けられるが,上腕二頭筋が主動力筋である前腕回外筋力を評価した報告は少ない.<BR> また前腕回外筋力評価には大型の測定機器が必要で日常診療では非現実的である.今回一般的に使用できる徒手筋力計を用いた前腕回外筋力測定装置を考案し,その信頼性を評価した.肩・肘関節に愁訴の無い15肩に対し,大型の多用途筋機能評価運動装置BIODEX®と我々が考案した装置での計測値を比較した.我々の装置は徒手筋力計である mobie®と計測用のハンドルを板に固定し,これらを金属プレートで連結したものである.二つの測定値の相関係数は0.89,級内相関係数は0.79でその信頼性は十分であった.前腕回外筋力は利き手側が非利き手側より有意に大きく,その比は平均1.1であった.
収録刊行物
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- 肩関節
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肩関節 43 (3), 835-838, 2019
日本肩関節学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282752368763392
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- NII論文ID
- 130007744232
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- ISSN
- 18816363
- 09104461
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可