歯科電子カルテにおける歯周治療の入力支援システムの開発

DOI
  • 内山 敏一
    日本大学松戸歯学部 医療管理学講座(医療情報学分野)
  • 岡 大輔
    富士通株式会社西日本BGヘルスケアシステム本部 ソリューション事業部
  • 中山 博之
    富士通株式会社西日本BGヘルスケアシステム本部 ソリューション事業部
  • 有川 量祟
    日本大学松戸歯学部 衛生学講座
  • 田口 千恵子
    日本大学松戸歯学部 衛生学講座
  • 中島 光
    日本大学松戸歯学部 保存修復学講座
  • 河野 哲朗
    日本大学松戸歯学部 組織学講座
  • 中山 洋平
    日本大学松戸歯学部 歯周治療学講座
  • 大沢 聖子
    日本大学松戸歯学部 歯科総合診療学講座
  • 矢崎 貴啓
    日本大学松戸歯学部 有床義歯補綴学講座
  • 齊藤 孝親
    日本大学松戸歯学部 医療管理学講座(医療情報学分野)

書誌事項

タイトル別名
  • Development of a Support System for Electronic Dental Record Entry Focused on the Timeline of Periodontal Care

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抄録

<p> 歯科電子カルテシステムには歯科特有の機能が必要である.特に歯周治療の算定は複雑で,歯周治療では1歯単位で「歯周組織検査―歯周治療―歯周組織検査」の流れ(タイムライン)に沿わねばならないのに対し,スケーリングに関してのみ1/3顎単位で全6ブロック実施後に次の歯周組織検査に移行する必要がある.この複雑な算定要件を満たすためには,1歯単位で検査所見を参照して診断した後の病名登録と,「歯周病の診断と治療に関する指針」に基づいた入力を可能とするシステムが必須である.そこで,当院は,HOPE/EGMAIN-GX(富士通)をカスタマイズした歯周治療入力支援システムを開発した.主な改善点は,「歯周チャートからの慢性歯周炎の度数(P1~P3)の登録機能」,「タイムラインを明確に把握できる歯周履歴一覧画面」および「歯周組織検査―歯周治療を1ラウンドとして自動的に判断する機能」を追加したことである.新システムは順調に運用されており,5段階質問用紙を用いた利用者の総合評価は「普通」であった.</p>

収録刊行物

  • 医療情報学

    医療情報学 38 (4), 213-226, 2018-10-30

    一般社団法人 日本医療情報学会

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