アラニンの圧力誘起オリゴマー化における光学選択性:ペプチド固相合成法との比較

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タイトル別名
  • Optical selectivity in pressure-induced oligomerization reaction of alanine: A comparision with solid-phase peptide synthesis

抄録

<p>アミノ酸のオリゴマー化は生命の起源に関わる重要な反応の一つである。L体とD体が存在するアミノ酸について、生命がL体のみを選択するようになった化学進化の過程については現在も研究が進められている。我々は氷天体内部での化学進化の可能性を探る目的で、アミノ酸の圧力誘起オリゴマー化を研究している。Fujimoto et al. (2015) によると、25℃、5-11 GPaといった温度圧力条件下でアラニンのオリゴマー化が報告されている。また、室温下ではアミノ酸のラセミ化は進行しにくいと考えられており、本研究では、室温下での圧力誘起オリゴマー化において光学異性体の優先的な付加反応が生じるか明らかにすること目的としている。二量体のL-アラニル-L-アラニンにラセミ混合物のアラニンを室温高圧下で付加したところ、D体がより多く付加するという結果が得られた。これは常圧反応のペプチド固相合成法と比べても大きな割合である。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282752371325696
  • NII論文ID
    130007749173
  • DOI
    10.14862/geochemproc.66.0_142
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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