ホタテのウロを原料とした養魚用摂餌促進物質の開発

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タイトル別名
  • Development of Feed Promotion Substances for Fish Farming using Scallop Mid-gut Glands as Raw Material

抄録

<p>Cdを高濃度に含有するために有効活用が困難であった水産系廃棄物のホタテのウロ(中腸腺)などの内臓類を、養魚用摂餌促進物質「ウロエキス」へ転換する技術を開発し、試験プラントレベルでの製造プロセスを構築した。エキス化の工程では、ウロに含まれる自己消化酵素を利用して遊離アミノ酸含有量を増加させる方法により、腐敗を防ぎながらタンパク質を遊離アミノ酸に分解することを可能にした。Cdの除去工程では、約10時間の電解処理により0.3mg/L以下の濃度まで低減させることができた。ウロエキスの濃縮工程では、水分50%以下まで減圧濃縮することによって遊離アミノ酸濃度を高めると共に、製品化に必要とされる十分な長期貯蔵性を確保した。飼育試験では、ハマチのほか幾つかの海産魚種に対して摂餌促進効果を確認し、マグロの仔稚魚生残率向上効果が確認された。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282752371723776
  • NII論文ID
    130007748854
  • DOI
    10.14912/jsmcwm.30.0_275
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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