Muography with Multi-Wire-Proportional-Chamber-based Tracking Detectors

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抄録

<p>ミュオグラフィーは巨大物体を貫通した宇宙線ミュオンの飛跡を決定することで,その経路に沿った物質量を求め,巨大物体の内部構造をイメージングする方法である.本論では,MWPC(多線比例計数管)を用いたミュオグラフィ観測システムを示すことにより,その地球科学と土木工学に対する適用可能性を論ずる.大型のモジュラーMMOSシステムが桜島観測用に開発され,活動的火山の内部構造を15 m以下の高解像度で可視化できる可能性が示された.そして土木構造物探査を目的とした可搬性のMWPCベースのトラッキングシステムも開発された.可搬型の検出器を用いることで,数日の観測でハンガリーブダペストの浅部 地中(10-30 m)の空洞を数日で検出できることが示された.</p>

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