日本におけるSTS研究の展開

書誌事項

タイトル別名
  • Trembling Identity
  • 日本におけるSTS研究の展開 : 科学技術社会論学会予稿集の量的分析から
  • ニホン ニ オケル STS ケンキュウ ノ テンカイ : カガク ギジュツ シャカイロン ガッカイ ヨコウシュウ ノ リョウテキ ブンセキ カラ
  • A Bibliometric Analysis of the Development of STS Community in Japan
  • 科学技術社会論学会予稿集の量的分析から

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抄録

<p> 東日本大震災の後,STS研究者たちの間で,STS研究の成果が果たして現実の社会において実効性を持ち得るか,そしてそれはいかにして獲得されるべきかを問う,自己省察の機運が高まっている.それに伴い,日本におけるSTS研究の展開を回顧することで,将来あるべき日本のSTS研究の姿を探求しようという動きがはじまっている.しかしながら,それらの多くは質的検討が中心であり,数量的分析を欠いている面がある.本稿は科学技術社会論学会の年次研究大会予稿集のテキストデータを量的に分析し,これまで質的研究で主張されてきた日本におけるSTS研究動向と比較した.その結果,STSのコミュニケーション化,科学コミュニケーションの教育啓蒙化など,これまでに指摘されてきた傾向が予稿データの分析からも見いだせることが確認され,STS省察に対して量的アプローチが寄与する可能性が示唆された.</p>

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