智頭林業において伐期が延長された123年生スギ人工林の特徴

書誌事項

タイトル別名
  • Characteristics of 123 years old Sugi plantation forest being postponed the regeneration cutting in Chizu Forestry

説明

<p>近年長伐期施業と称されつつ、長期間間伐が行われない伐期延長林が増加している。本研究では、智頭林業地における伐期延長林である123年生のスギ人工林を調査し、その特徴を明らかにすることによって、伐期延長林の施業について考察することを目的とした。智頭林業では、植栽本数が3,000本/ha、間伐代わりに強度な枝打ちが行われ、20~35年生に2~3回間伐を行うのが理想的であり(河島1970)、伐期は榑材で80年内外、樽丸材で約50年であった(金谷,1979)。数十年間密度の調整となる間伐を行っていなかったスギ林分内に、50m×50mの調査区を設定して毎木調査を行った。その結果、林分密度は284本/ha、林分幹材積は1,542m3/ha、平均胸高直径は64.0cm、平均樹高は40.8m、平均陽樹冠長は10.1mであった。当該林分は林分収穫表に示された智頭林業地の管理を延長した場合より収量比数が高く、本数密度が吉野林業地の同年代の林分の2倍以上と過密であった。伐根の年輪調査より、近年直径成長が低迷している個体が多数残存している可能性が示され、高齢になっても間伐が必要であることが示唆された。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282763010423680
  • NII論文ID
    130007376578
  • DOI
    10.11519/jfsc.129.0_95
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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