中大型哺乳類のヌタ場利用に関する研究
書誌事項
- タイトル別名
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- Study on wallowing place use of middle-large mammals
説明
<p> ヌタ場とはシカやイノシシが体温調節や外部寄生虫予防のために体に泥をぬる場所として知られている。これまで、山梨県小菅村でのセンサーカメラによる中大型哺乳類相調査において、多くの中大型哺乳類がヌタ場という環境を利用していることが判明した。東丹沢地域でもヌタ場についての調査が行われ、我々はセンサーカメラによる調査からシカ、イノシシに加えて様々な哺乳類がヌタ場を利用している事、動物種ごとで行動や利用する地点に偏りがあることを明らかにした。 本研究では、哺乳類による利用の偏りが何によってもたらされるのかを明らかにすることを目的とした。ヌタ場を構成している湧水のナトリウム濃度がシカの飲水行動と、シカの繁殖期がシカのヌタ浴びと、餌資源となる水生生物量が中型食肉類の探餌行動とそれぞれ関係していることが判明した。以上ヌタ場を構成する様々な環境要因が各動物種の利用目的に影響しているということが示唆された。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 436-, 2018-05-28
一般社団法人日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763010932864
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- NII論文ID
- 130007376102
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可