後期高齢者の上部尿路結石に対する経尿道的破砕術 (URS) の検討

  • 米田 慧
    東邦大学医療センター佐倉病院泌尿器科
  • 矢野 仁
    東邦大学医療センター佐倉病院泌尿器科
  • 岡 了
    東邦大学医療センター佐倉病院泌尿器科
  • 李 芳菁
    東邦大学医療センター佐倉病院泌尿器科
  • 遠藤 匠
    東邦大学医療センター佐倉病院泌尿器科
  • 上島 修一
    東邦大学医療センター佐倉病院泌尿器科
  • 神谷 直人
    東邦大学医療センター佐倉病院泌尿器科
  • 鈴木 啓悦
    東邦大学医療センター佐倉病院泌尿器科

書誌事項

タイトル別名
  • コウキ コウレイシャ ノ ジョウブ ニョウロ ケッセキ ニ タイスル ケイ ニョウドウテキ ハサイジュツ(URS)ノ ケントウ

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抄録

<p> 【目的】当院で腎尿管結石に対してURSを施行した症例を検討し, 高齢者のURSについて考察する.</p><p> 【対象・方法】2010年4月から2016年3月まで, 当院でURSを行った336例を, 高齢者群 (≧75歳), 非高齢者群 (<75歳) の2群に分け比較検討した. 心血管疾患, 糖尿病, 抗凝固薬内服, 肥満 (BMI≧30) を手術のリスク因子とした.</p><p> 【結果】患者平均年齢は59.5歳 (17-90歳), 平均入院期間は7.8日であった. 結石消失率 (SFR) は75.3%で, 周術期合併症を15.8%に認めた. 両群でSFR・合併症発生率の有意差を認めなかったが, 高齢者群で有意に入院期間が長く, 保有リスク数が多かった.</p><p> 【結語】高齢者においてもURSは有効な治療であるが, 加齢により手術リスクは増し, 日常生活への復帰に時間を要することが示唆された.</p>

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