XAFS法によるK-T境界粘土層中のSbの局所構造

書誌事項

タイトル別名
  • Local structure of Sb in K-T boundary clays by the XAFS method

説明

白亜紀-第三紀(K-T)の生物の大量絶滅は、K-T境界粘土層中のIrの異常濃集から隕石衝突が原因とされている。その他に粘土層中にはCu, Zn, As, Sbも多く濃集している。特にAsとSbの含有量が異常に高い。これら元素の濃集と局所構造を知ることで隕石衝突と大量絶滅について情報を得られると考えられる。Sbの濃集起源、プロセスに関して知見を得るため、本研究ではXAFS法によりK-T境界粘土層中のSbの局所構造解析を行った。そのSbのXANESスペクトルと動径構造関数はSbの酸化物のものと一致する。このSbは価数の大きいSb(+5)でSbO6の8面体席を占有している。Sb-Oの原子間距離は2.08(1)Åである。各種Sb鉱物との比較から、K-T境界粘土層中のSbはantimonate(複合酸化物)中でSb-O結合を作っており、8面体のSbO6の席を占有していると考えられる。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282763015105280
  • NII論文ID
    130007398723
  • DOI
    10.14824/jakoka.2013.0_94
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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