小腸閉鎖症とHirschsprung病が合併した1例

  • 藤雄木 亨真
    埼玉県立小児医療センター外科 東京大学大学院医学系研究科小児外科学
  • 田中 裕次郎
    埼玉県立小児医療センター外科 名古屋大学大学院医学系研究科小児外科学
  • 川嶋 寛
    埼玉県立小児医療センター外科
  • 出家 亨一
    埼玉県立小児医療センター外科 東京大学大学院医学系研究科小児外科学
  • 鈴木 啓介
    埼玉県立小児医療センター外科
  • 天野 日出
    埼玉県立小児医療センター外科 東京大学大学院医学系研究科小児外科学
  • 森田 香織
    埼玉県立小児医療センター外科

書誌事項

タイトル別名
  • Intestinal Atresia With Hirschsprung’s Disease: A Rare Case Report
  • 症例報告 小腸閉鎖症とHirschsprung病が合併した1例
  • ショウレイ ホウコク ショウチョウ ヘイサショウ ト Hirschsprungビョウ ガ ガッペイ シタ 1レイ

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抄録

<p>症例は38週4日,3,140 g,仮死なく出生した男児で,ミルク哺乳を開始後,胆汁性嘔吐を認め当院搬送,生後0日で緊急手術となった.小腸中部で小腸閉鎖症(IIIa型)を認め,器械吻合にて再建した.術後4日目にミルクを開始し排便も良好であったが,術後10日目に哺乳不良,嘔吐,単純レントゲンで結腸の拡張を認めた.浣腸を開始し,排便は安定し嘔吐も見られず哺乳も良好になったため退院,外来経過観察とした.浣腸で排便を認めていたが,腹部膨満と単純レントゲンで結腸拡張が徐々に悪化したため,造影検査を予定していたが,日齢52に発熱し,感染性腸炎にて入院した.造影検査にてS状結腸にcaliber changeを認め,直腸粘膜生検でHirschsprung病と診断した.洗腸にて排便コントロールを行い体重増加を待ち,月齢4,体重7.1 kgの時点で腹腔鏡下Soave–伝田法を施行した.術後経過は良好である.</p>

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