救急医療においてMSWの介入に影響を与える因子の検証

  • 小島 好子
    自治医科大学附属病院患者サポートセンター
  • 阿江 竜介
    自治医科大学地域医療学センター公衆衛生学部門
  • 笹原 鉄平
    自治医科大学地域医療学センター公衆衛生学部門 自治医科大学附属病院臨床感染症センター
  • 古城 隆雄
    自治医科大学地域医療学センター公衆衛生学部門
  • 角田 圭佑
    自治医科大学附属病院患者サポートセンター
  • 米川 力
    自治医科大学附属病院救命救急センター
  • 森澤 雄司
    自治医科大学附属病院患者サポートセンター 自治医科大学附属病院臨床感染症センター
  • 鈴川 正之
    自治医科大学名誉教授

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of the factors affecting the involvement of medical social workers in emergency medical care
  • キュウキュウ イリョウ ニ オイテ MSW ノ カイニュウ ニ エイキョウ オ アタエル インシ ノ ケンショウ

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抄録

<p>目的:医療ソーシャルワーカー(MSW)介入の必要性を評価するために当院で使用しているソーシャルハイリスク(SHR)シートを解析し,MSW介入に影響する要因を明らかにする。方法:平成26年7月1日〜10月31日に当救命救急センターに入院した患者を対象とした。患者基本情報6項目,SHRシート9項目(SHR要因),入院原因8項目,以上の各項目とMSW介入の関連を検討した。統計手法にはロジスティック回帰分析を用いた。結果:189名の患者情報が調査された。MSW介入があった患者の62%では,何らかのSHR要因が認められた。入院日数7日以上,転院,意思決定能力が低い,転倒,の4項目がMSW介入と有意に関連した。結論:上記の4因子は,救急医療におけるMSW介入要因である可能性が示唆された。またSHRシートはMSW介入の必要性を抽出するために有用であるが,本研究結果を踏まえたさらなる改良が課題である。</p>

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