ヘッドボックスシート及びロッド・ベッドの最新技術動向

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タイトル別名
  • Latest Technology Trend of Headbox Sheet and Rod/Bed
  • ヘッドボックスシート オヨビ ロッド ・ ベッド ノ サイシン ギジュツ ドウコウ

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抄録

<p>BTGは2006年に,ベロイト社のOEMとしてヘッドボックスシートやメタリングロッド・ベッドを製造していたIPI社(現BTGアメリカ工場)を買収し,現在はBTGブランドにてこれら製品の販売をしている。このためBTGアメリカ工場は,ヘッドボックスシートやロッド塗工分野において,豊富な経験と最先端の技術を有し,世界でも数少ない提案・最適化に特化したサプライヤーの1つとして認知されている。</p><p>ヘッドボックスシートは古くからある技術でありながら最新マシンにも搭載され,地合や繊維配向・プロファイルといった紙製造における最も基本的でかつ重要な品質に大きな影響を与えることが知られている。設計当初とは異なるマシン速度や原料配合・坪量帯での操業を余儀なくされているマシンも多いことから,現状の操業条件とヘッドボックスシート・デザインがマッチしていない事例も多く見受けられる。BTGでは単にリプレース品の提供のみならず,膨張エネルギー解析を活用したヘッドボックスシート・デザイン最適化提案も実施している。</p><p>フィルムプレス(サイザー)やロッドコーターで使用されるメタリングロッドは,径や溝形状を最適化することにより,非常に大きなコスト削減をもたらすことができる。</p><p>ヘッドボックスシートやメタリングロッド・ベッドはいずれも消耗品であり,巨大なマシンにおいて小さなパーツの1つに過ぎない。しかしこれらのデザイン最適化は,大きな設備投資を必要とせずに,コスト削減や品質改善に大きなインパクトをもたらす。本稿ではこれら商品の最適化事例の一部について紹介する。</p>

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 72 (4), 392-395, 2018

    紙パルプ技術協会

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