腹腔鏡による腸管内観察で出血点が同定できた活動性小腸出血の1例

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タイトル別名
  • A Case of Active Small Bowel Bleeding where Bleeding Point Could be Identified by Laparoscopic Intraluminal Observation of the Small Bowel
  • 症例 腹腔鏡による腸管内観察で出血点が同定できた活動性小腸出血の1例
  • ショウレイ フククウキョウ ニ ヨル チョウカン ナイ カンサツ デ シュッケツテン ガ ドウテイ デキタ カツドウセイ ショウチョウ シュッケツ ノ 1レイ

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抄録

症例は82歳,男性.内科入院中に大量の下血を認め,造影CT検査にて活動性の小腸出血と診断され,当科紹介となった.持続的な出血を認めるため保存的治療は困難と判断し,緊急手術の方針とした.まず,腹腔鏡にて腹腔内を観察し,出血源として疑わしい小腸に直接ポートを挿入.ここから腹腔鏡を用いて腸管内を観察することで出血点を同定後に小腸部分切除術を施行,止血が得られた.<BR>小腸出血に対する手術は出血部位の同定に難渋することが多く,これまで様々な同定法が選択されている.今回,腹腔鏡手術で使用中の腹腔鏡を使用することで人員・装置も最小限に抑えられ,小腸の出血部位を同定しえた1例を経験し,有用な方法と考えられたため若干の文献的考察を加えて報告する.

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参考文献 (15)*注記

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