爪白癬診断における白癬菌抗原キットの有用性の検討

書誌事項

タイトル別名
  • A study of usefulness of tinea antigen detection kit for diagnosis of tinea unguium
  • ツメ ハクセンシンダン ニ オケル ハクセンキン コウゲン キット ノ ユウヨウセイ ノ ケントウ

この論文をさがす

抄録

爪白癬診断を目的とした体外診断用医薬品「白癬菌抗原キット」の実臨床における有用性を検討する医師主導臨床研究を実施した.爪白癬が疑われる,もしくは爪白癬との鑑別を要する126例を対象として,鏡検および本キットによる検査を実施し,結果を比較検討した.主要評価項目である両検査の一致率は88.9%であり,臨床的に十分な有用性が確認された.検査に要する時間を含め,本キットの利便性についても良好な評価が得られ,試験参加医師の半数が臨床の現場での使用を望んでいた.爪白癬の治療に抗真菌外用薬が汎用されるようになり,爪白癬の診断はより正確に行われる必要があるが,本キットは鏡検を補完し,爪白癬の診断精度の向上に役立ち,患者負担の軽減,医療経済上のメリットにつながると考える.

収録刊行物

参考文献 (6)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ