日本における外国人散居地域の分布に関する研究
書誌事項
- タイトル別名
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- A Study on the Distribution of Foreign-Female-Isolated Areas in Japan
抄録
東日本大震災をきっかけに,東北沿岸部の小規模工場や水産加工所に多くの外国人研修生が働いていたこと,農村部には,日本人男性の配偶者となった中国人やフィリピン人などの移住女性たち(以下,外国人妻)がいるという現実があらわになった.さらに,こうした外国人は散在して居住していることが注目されるようになり,鈴木編(2012)は,被災地を「外国人散在地域」と命名した.しかし,外国人の散在状況については記述的把握が中心であり,統計データによる客観的な把握を試みた研究事例はほとんど蓄積されていない.また,外国人妻は東北地方を中心とする東日本に多く,西日本には少ないということが知られているものの,全国を対象に外国人女性の空間的分布状況を詳細に示した研究はこれまでに少なく,外国人女性の散在の状況を詳細に把握した上で,地域差を検討するまでには至っていない.<br>そこで本研究は外国人の散在の状況を,全国を対象に地域メッシュ統計データにより詳細に把握することを試みる.さらに,客観的尺度を用いて散在の程度がより強い「外国人散居地域」を抽出し,その分布の地域差を明らかにする.
収録刊行物
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- 日本地理学会発表要旨集
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日本地理学会発表要旨集 2018s (0), 000317-, 2018
公益社団法人 日本地理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763019226496
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- NII論文ID
- 130007412118
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可