Arsenic speciation analysis in seaweed and rice flour samples by ion chromatography combined with inductively coupled plasma-mass spectrometry
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- Ohwaki Shinji
- Food Analysis Technology Center SUNATEC
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- Matsuoka Miho
- Food Analysis Technology Center SUNATEC
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- Sato Takashi
- Food Analysis Technology Center SUNATEC
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- Kikukawa Kouji
- Food Analysis Technology Center SUNATEC
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- Kobayashi Masato
- Food Analysis Technology Center SUNATEC
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- Kaneco Satoshi
- Graduate School of Engineering, Mie University
Bibliographic Information
- Other Title
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- イオン交換クロマトグラフィー/誘導結合プラズマ質量分析法による海藻及び米試料中ヒ素の形態別定量
- イオン コウカン クロマトグラフィー/ユウドウ ケツゴウ プラズマ シツリョウ ブンセキホウ ニ ヨル カイソウ オヨビ ベイ シリョウ チュウ ヒソ ノ ケイタイ ベツ テイリョウ
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Description
海藻及び米に含まれるヒ素化合物の形態別定量試験法として、試料を0.15 mol/L硝酸で加熱抽出し、得られた抽出液について陰イオン交換カラムクロマトグラフィーで分離した後、溶離液を連続して誘導結合プラズマ質量分析装置に導入して化学種ごとに測定を行った。陰イオン交換カラムを用いることで、海藻及び米に含まれる亜ヒ酸、ヒ酸、メチルアルソン酸、ジメチルアルシン酸及びアルセノベタインの5種のヒ素化合物について、簡便な方法で試験溶液の調製が可能であり、さらに、移動相に用いた炭酸アンモニウムは揮発性であることから、装置への負荷が少なく、良好な分離を得ると同時に高感度の分析を安定して実施することができた。これらの結果から、IC/ICP-MS法はヒ素化合物の形態別定量試験法として、有効な分析方法の一つであると考えられた。この方法により、海藻及び米に含まれるヒ素化合物の定量を行ったところ、海藻は種類によってヒ素化合物の含有量が大きく異なった。ヒジキには無機ヒ素化合物が比較的多く含まれており、その他の海藻ではアルセノベタインが多かった。米では、産地、品種によって総ヒ素含有量はそれほど大きな差は見られないが、いずれの試料も無機ヒ素化合物の占める割合が高かった。
Journal
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- Studies in Science and Technology
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Studies in Science and Technology 7 (1), 69-74, 2018
Society for Science and Technology