コムギ無細胞合成法を利用した標準ペプチド多重共発現系の開発と定量プロテオミクスへの応用
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- 武森 信曉
- 愛媛大学プロテオサイエンスセンタープロテオミクス研究部門
書誌事項
- タイトル別名
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- A Multiplexed Co-synthesis System for Stable Isotope-labeled Peptide Standards Using Wheat Germ Cell-free Synthesis and Its Application to Quantitative Proteomics
説明
<p>質量分析によるタンパク質の高精度な定量解析には,安定同位体標識ペプチドが内部標準として用いられる.プロテオーム動態の相対的な定量化には安価な粗精製ペプチドの利用例が近年増加しているが,目的とするタンパク質の絶対量計測には高品質な精製ペプチドが必要であり,そのプロテオームワイドな入手は困難な課題である.一方,Quantification Concatamer(QconCAT)と呼ばれる内部標準ペプチドの連結体を用いる定量アプローチが提案されているが,その普及にはQconCATの安定した生合成系の確立が大きな課題となっている.本総説では,強力なインビトロ翻訳を可能にするコムギ無細胞合成系を活用したQconCATの合成戦略について紹介する.著者らが開発したコムギ無細胞系におけるQconCATの多重共発現法は,大規模な内部標準ペプチドライブラリーの迅速な構築を可能にし,様々な生命現象におけるプロテオームの定量化に向けた試みを強力に加速するだろう.</p>
収録刊行物
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- 日本プロテオーム学会誌
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日本プロテオーム学会誌 3 (1), 23-30, 2018
日本プロテオーム学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763022427392
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- NII論文ID
- 130007402397
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- ISSN
- 24322776
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可