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- 三輪 清子
- 立正大学社会福祉学部社会福祉学科
書誌事項
- タイトル別名
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- Why Has Family-based Foster Care Not Become More Common in Japan? : The Answer Lies in a Lack of Registered Foster Carers and of Children Who Are Able to Be Fostered
- ナゼ サトオヤ イタク ワ シンテン シナイ ノ カ? : サトオヤ トウロクシャ ブソク カセツ ト サトオヤ イタク ジドウ ゲンテイカ カセツ
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説明
日本では,社会的養護を受ける子どもたちはその約9割が施設に入所し,約1割が家庭養護である里親に委託される,なぜ日本では里親委託が伸展しないのか.本稿では,この問題関心のもとに,戦後から現在までの里親制度に関する先行研究を概観し,その妥当性を検討する.里親委託の伸展を阻害するものと指摘される要因に関する仮説は,ほぼすべてが「里親登録者の不足」,もしくは「里親の養育対象となる子どもの限定化・少数化」を経由して里親委託が停滞することを指摘している.前者は,実証的なデータによって支持されるとは言いがたいが,後者に含まれるいくつかの下位仮説はデータから支持されていた.結局,児童福祉諸機関が里親に十分な支援や対応をとることが難しかったことが里親委託の停滞を生み出した最大の要因であると考えられた.
収録刊行物
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- 社会福祉学
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社会福祉学 56 (4), 1-13, 2016-02-29
一般社団法人 日本社会福祉学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763022575232
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- NII論文ID
- 110010047858
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- NII書誌ID
- AN00314800
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- ISSN
- 24242608
- 09110232
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- NDL書誌ID
- 027186135
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可