東北地域における冬期の学生の寝衣に関する実態調査-性差の検討-

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タイトル別名
  • Gender difference in nightwear during winter among students in Tohoku region

抄録

【目的】これまでに、東北地域の学生は暖房や加温器具、寝衣や寝具で冬期就寝時の低温環境に対処しており、それら方法には個人差があることを報告してきた。そこで、本研究では冬期における寝衣の性差について検討することを目的とした。<br>【方法】平成28年12月~平成29年1月、東北地域に通学する大学生および専門学校生 1,756名を対象としてアンケート調査を行った。有効回答数は1,720名(有効回答率97%、男子501名、女子1,219名)であり、調査項目は、暖房器具の使用状況、寝具、寝衣の着用状況、寝衣での行動等であった。性差の検定にはχ2検定を行った。<br>【結果】男子は暖房、女子は加温器具の使用率が高かった。全寝具の使用枚数は、女子で男子よりも多く、女子は5~6枚、男子はで4~5枚が多かった。寝衣の着用率では、女子で男子よりもタンクトップ類、フリース、パジャマ、靴下が高く、Tシャツ、ジャージは低かった。全寝衣の着用枚数は女子で男子より多く、女子は4枚、男子は2枚が最も多かった。寝衣でコンビニや学校へ行く行動は男子で女子よりも多かった。寝衣で1日過ごす頻度は、平日は男子、休日は女子で高かった。<br>【結語】冬期における寝衣の種類や枚数、寝衣での行動には性差が見られ、女子では男子よりも加温器具を使用し、寝具や着衣枚数を増加して低温環境に対処している可能性が示唆された。*本研究は日本家政学会東北・北道支部の助成を受けて行われた。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282763024487424
  • NII論文ID
    130007420460
  • DOI
    10.11428/kasei.70.0_219
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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