保育園児の魚介類と肉類に対する嗜好の比較研究(2016年)

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タイトル別名
  • Survey on liking for fish and comparison with liking for meat among Japanese children at day nurseries in 2016

抄録

目的】幼児の魚介類に対する食事環境および摂取量の状況を把握するために、魚介類およびその料理の嗜好調査を1991年より2016年まで5年ごとに行ってきた。昨年の発表に引き続き、分析を行った。<br><br>【方法】 調査対象者は、1991年より毎回調査に協力いただいている8地区(秋田・宮城・東京都・栃木・山梨・長野・富山・高知)の保育所に通所する幼児とした。2016年6月~10月の期間に、3~6歳の保育園児の保護者を対象に行い、調査協力者の総計は922名であった。統計ソフトはIBM SPSS Ver24.0 を用いた。<br><br>【結果】幼児が魚介類の好きな割合は、2006年調査以降は減少している。肉類に対する幼児が好きな割合は逆に増加傾向である。地区別にみると、魚が好きな割合が高いのは高知市81.9%で、低い地区は長野市61.7%であった。肉類が好きな割合が高いのは仙台市で83.2%、低い地区は甲府市で67.3%であった。魚介類が夕食に上がる頻度では、毎日上げるとした割合は2001年調査16.4%で、2016年調査6.2%で減少した。肉類が毎日上がる割合は2001年20.8%から2016年42.3%で増加した。魚の味付けは醤油、味噌が多いが、肉類では醤油、ケチャップ、カレーが多かった。幼児の魚介類の摂取量は嗜好に伴い、減少していると考えられる。調味料から、魚介類は和食で食べられていると考える。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282763025264384
  • NII論文ID
    130007420640
  • DOI
    10.11428/kasei.70.0_179
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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