遺伝子の配列情報から種間の多様性と共通性を理解する分子生物学の実験開発とその検証

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タイトル別名
  • Development and Validation of a Novel Experimental Method for High School Students to Support the Understanding of Molecular Biology Focusing on Sequence Conservation and Diversity between the Species

抄録

<p>近年、高等学校の生物学は大学の生命科学を反映した内容に大幅に変化した。メインテーマは「生物の共通性と多様性」で、「生物基礎」からすでに遺伝子・DNA という分子の視点で生命現象を理解するカリキュラムが導入されている。さらに、「生物」では生命科学の内容は複雑になり、専らさまざまな知識を統合して頭の中で生命現象を理解することが優先されている一方で、実験によりDNA や遺伝子の特性を具体的に実感できる機会はほとんどない。そこで、本研究では、高校生を対象として、遺伝子の持つ情報やDNAの特性についての理解を補助する実験教材の開発を目指した。本教材は、生物種間の遺伝子情報の多様性と共通性に焦点をあて、ヒトとゼブラフィッシュのSOX遺伝子の共通配列を認識するプライマーを用い、両者の相同領域をゲノムDNAからPCR 法にて増幅し、その配列の多様性と共通性について比較した。その実験方法や結果の理解を通じて、生物種間において共通遺伝子が存在するものの、その配列には生物種によって多様性が存在することを実感できるものとした。また、実際にその教材を用いて授業を行い、その教育的効果を検証したので報告する。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282763026165248
  • NII論文ID
    130007430280
  • DOI
    10.14935/jssep.39.0_320
  • ISSN
    24332925
    09134476
    21863628
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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