ビスホスホネート製剤投与が原因と考えられた外耳道骨壊死

  • 片岡 祐子
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 野田 実里
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 大道 亮太郎
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 清水 藍子
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 假谷 伸
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 西﨑 和則
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科

書誌事項

タイトル別名
  • Bisphosphonate-Related Osteonecrosis of the External Auditory Canal
  • 症例報告 ビスホスホネート製剤投与が原因と考えられた外耳道骨壊死
  • ショウレイ ホウコク ビスホスホネート セイザイ トウヨ ガ ゲンイン ト カンガエラレタ ガイジドウ ホネ エシ

この論文をさがす

説明

<p> 骨吸収抑制剤であるビスホスホネート製剤 (以下 BP 製剤) は, 癌骨転移や骨粗鬆症治療に使用されているが, 重大な副作用として骨壊死や感染が挙げられている. 好発部位としては顎骨や大腿骨が代表的だが, 近年外耳道骨壊死も報告されており, 2016年 BP 製剤の薬剤添付文書に重大な副作用として追加記載されるに至っている. 今回われわれは BP 製剤長期投与後に両外耳道骨壊死に加え, 右外耳道―顎関節包瘻孔を合併した1例を経験した. 外耳道骨壊死は世界的にみてもまだ症例数は少なく, 骨壊死の機序や臨床像, リスク因子, 治療法等明らかになっていない点が多く, 今後症例数の蓄積により早期診断や適切な治療が可能となることが期待される.</p>

収録刊行物

参考文献 (10)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ