書誌事項
- タイトル別名
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- Bronchial Occlusion with Endobronchial Watanabe Spigot for Massive Hemoptysis in Two Patients with a Poor General Condition
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抄録
<p>背景.喀血の治療として気管支動脈塞栓術や外科的治療が検討されるが,全身状態不良の患者に対しては施行困難な症例も少なくない.全身状態不良の喀血患者にEndobronchial Watanabe Spigot(EWS)を用いた気管支充填術を施行し喀血が制御できた2例を経験した.症例1.68歳女性.肺癌に起因する喀血を認め,安静と止血剤内服で経過観察したが改善せず,全身状態不良であった.症例2.73歳男性.虚血性心疾患による肺水腫,急性呼吸不全に対して気管挿管,経皮的冠動脈形成術を施行後,大量の喀血を認め気管支鏡下にトロンビン散布を試みるも無効であった.2症例とも全身状態不良であることから気管支動脈塞栓術の適応外と判断し,EWSを用いて気管支充填術を施行したところ,合併症を生じることなく止血に成功した.結語.全身状態不良の喀血患者においてEWSを用いた気管支充填術は安全に施行し得る可能性があり,検討する価値があると考えられる.</p>
収録刊行物
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- 気管支学
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気管支学 40 (4), 326-331, 2018-07-25
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763033846272
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- NII論文ID
- 130007436773
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- ISSN
- 21860149
- 02872137
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可