書誌事項
- タイトル別名
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- CSF Dynamics and Normal-pressure Hydrocephalus
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抄録
<p> 脳脊髄液 (CSF) の動態に関する新知見によれば, CSFは主として脈絡叢から産生されておらず, 上矢状静脈洞のくも膜顆粒から静脈へと吸収されるのではなく, リンパ系へと排出される. さらに, 脳室からくも膜下腔へと一方向には流れておらず, 血液循環と呼吸を駆動力として拍動性に動いており, その動きは大槽から橋前槽で最も大きい. 70代健常人の頭蓋内CSFの平均総量300ml以上と比較して, 続発性正常圧水頭症 (sNPH) では広範囲くも膜下腔の閉塞により平均300ml未満となり, 特発性正常圧水頭症 (iNPH) ではCSFの排出障害により平均400ml以上となる. 70代健常人と比べ, iNPH患者の脳室は約100ml拡大しており, くも膜下腔の大きさは同等だが, その分布が大きく偏っている.</p>
収録刊行物
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- Japanese Journal of Neurosurgery
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Japanese Journal of Neurosurgery 27 (8), 581-588, 2018
日本脳神経外科コングレス
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763034013568
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- NII論文ID
- 130007439975
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- ISSN
- 21873100
- 0917950X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可