鏡視下Bankart修復術後に肩甲骨関節窩面は減少する
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説明
(目的)外傷性前方不安定肩に対する鏡視下Bankart修復術後の関節窩横径変化をCTで評価すること.<BR>(方法)鏡視下Bankart修復術を施行した169例176肩を対象とし,術前骨欠損がないND群:60肩,術前骨欠損があるが骨性Bankart病変がないNbBL群:37肩,骨性Bankart病変があるbBL群:79肩に分類した.3DCTで関節窩面を正面視し,関節窩長軸に垂直な関節窩最大横径を測定して術前後で比較した.<BR>(結果)術後初回CTでの横径減少率はND群9.2 ± 7.1%,NbBL群7.1 ± 6.5%,bBL群6.1 ± 9.3%でいずれも減少傾向を認めた.ND群のうち,術後初回CTを術後6か月以内に撮影していた37肩では減少率10.9 ± 7.2%で,術後6か月以降に撮影していた23肩の6.4 ± 6.0%と有意差を認めた(p=0.01).3群ともアンカー孔拡大と横径減少との間に相関は認めなかった.術後再発と横径減少に正の相関を認めたのはbBL群のみであった.<BR>(結論)外傷性前方不安定肩に対する鏡視下Bankart修復術後に,関節窩横径が減少する傾向を認めた.
収録刊行物
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- 肩関節
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肩関節 42 (2), 438-443, 2018
日本肩関節学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763041393792
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- NII論文ID
- 130007481064
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- ISSN
- 18816363
- 09104461
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可