活断層で発生する地震のアスペリティモデルの設定に用いる断層面積の算定方法の違いが断層パラメータと予測強震動に及ぼす影響

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  • Effects of Different Ways of Counting Fault Area for Asperity Model of Crustal Earthquakes on Fault Parameters and Predicted Strong Ground Motions

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<p>地震調査研究推進本部(2016)による「強震動予測のためのレシピ」では,活断層で発生する地震に対して,断層長さが長くなって断層破壊が地表に達する場合も,断層面積として表層部分の断層面積を除いた地震発生層内の断層面積を用いて地震モーメントを算定しており,地震モーメントを過小評価している可能性がある.そこで,本論文では,このような断層面積の算定方法の違いが,巨視的断層パラメータや微視的断層パラメータにどのように影響するかを検討した.また,具体例として,長さが30 km,50 kmおよび200 kmの断層モデルを設定して強震動を試算し,その結果,30 kmと50 kmの断層では断層面積の算定方法の違いの影響は最大加速度では小さいが,最大速度とやや長い周期の応答スペクトルでは表層部分の断層面積を含めた方が大きくなる地点が多いこと,200 kmの断層では断層面積の算定方法の違いの影響は最大加速度および最大速度では小さいが,長い周期の応答スペクトルでは表層部分の断層面積を含めた方がわずかに大きくなることがわかった.</p>

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