動作中における脈拍数検出を目指した小型イヤホン式緑波長光電容積脈波計測システムの開発

  • 草場 志帆里
    福岡工業大学 大学院工学研究科 情報システム工学専攻
  • 李 知炯
    福岡工業大学 大学院工学研究科 情報システム工学専攻 福岡工業大学 情報工学部 情報システム工学科
  • 甲斐 智希
    福岡工業大学 情報工学部 情報システム工学科
  • 福本 悠斗
    福岡工業大学 大学院工学研究科 情報システム工学専攻
  • 阿南 青冴
    福岡工業大学 情報工学部 情報システム工学科
  • 原田 敦広
    福岡工業大学 情報工学部 情報システム工学科
  • 木原 広夢
    福岡工業大学 情報工学部 情報システム工学科
  • 池尻 晃基
    福岡工業大学 情報工学部 情報システム工学科
  • 石崎 昭太
    福岡工業大学 情報工学部 情報システム工学科
  • 山越 健弘
    福岡工業大学 大学院工学研究科 情報システム工学専攻 福岡工業大学 情報工学部 情報システム工学科

書誌事項

タイトル別名
  • Development of compact earphone green light PPG measurement for pulse rate monitoring during motion

説明

<p>一般的に光電容積脈波(PPG; photoplethysmogram)計測法は,近赤外光を用いた指尖部での計測が主である.しかし,近年では緑光を用いた外頸動脈の分枝が豊富な耳部での計測が注目されている.というのも緑光を用いて計測したPPGと耳部PPGは体動アーチファクトが相対的に少ないからである.さらにイヤホンを用い簡便に着用してPPG計測が可能となり,脈拍数(PR; pulse rate)モニタリングの実用的手法となる可能性が秘められている.先行研究ではヘッドフォン型のPPG計測装置を試作したが ,重量や髪の動きによりノイズが混入した.そこで本研究では,小型化を目指しフォトトランジスタを搭載したイヤホン型の耳部緑光PPG計測装置の開発及び検討を行った.10名の参加者(21.7 ± 3.78歳)に対して0,2,4 km/hの歩行課題を実施し,心電図(ECG; electrocardiogram)から得た心拍数(HR; heart rate)と,緑光(波長525 nm)を用いた右の耳珠前におけるPPGから得たPRの関係性について調べた. Bland-Altman plotsを描いた結果,緑光を用いて耳珠前におけるPPGから得たPRとECGから得たHRの誤差は,0.77 ± 3.95 bpmであった.さらに,これらの間におけるピアソンの相関係数は,r = 0.99で強い相関関係が認められた.これらの結果により,緑光を用いた耳部におけるPPG計測法は歩行中で高精度の PRモニタリングが可能であり,日常生活における実用的PPG計測法として利用可能性が示唆された.</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual56 (Abstract), S327-S327, 2018

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282763047229184
  • NII論文ID
    130007483896
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual56.s327
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ