五島列島福江島白良ヶ浜における土砂動態と保全の検討

  • 坂本 崚
    元九州大学大学院工学府都市環境システム工学専攻
  • 清野 聡子
    九州大学 大学院工学研究院環境社会部門
  • 會津 光博
    九州大学 大学院工学研究院附属環境工学研究教育センター
  • 田井 明
    九州大学 大学院工学研究院環境社会部門

書誌事項

タイトル別名
  • STUDY OF SPATIAL DYNAMICS OF SEDIMENT AND CONSERVATION AT SHIRARAGAHAMA ON FUKUE IS. IN THE GOTO ARCHIPELAGO
  • ゴトウ レットウ フクエジマ ハク リョウガハマ ニ オケル ドシャ ドウタイ ト ホゼン ノ ケントウ

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抄録

五島列島福江島の北西に位置する砂質干潟の白良ヶ浜は,西海国立公園の一部に含まれ,遣唐使船の寄港地であり自然的,歴史的にも重要な海岸である.地域の基幹産業である漁業の施設整備に伴って堆砂が進み,湾奥の砂浜は砂干潟へと変化した.堆砂の進行により今後,漁港設備や海岸環境が影響を受ける可能性があるため,地形測量,観測,底質調査を行い,季節的な土砂動態を検討した.出水や季節的な変動はあるものの,干潟面の土砂量は平衡状態にある可能性が示された.砂質干潟の保全と持続可能な利用の検討の基礎情報集積のため,環境DNAメタバーコーディングを実施したところ49種の海水・汽水魚類が検出された.流入土砂量と干潟面と沿岸の土砂動態の把握,物理環境と生態系の対応の継続的なモニタリングが必要である.

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参考文献 (2)*注記

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