あびきの要因となる微気圧波群特性の推定とそれが長周期波伝播に及ぼす影響について

書誌事項

タイトル別名
  • ESTIMATION OF CHARACTERISTICS OF MICRO-BAROMETRIC WAVE AND ITS EFFECT ON LONGWAVE PROPAGATION
  • アビキ ノ ヨウイン ト ナル ビキアツハグン トクセイ ノ スイテイ ト ソレ ガ チョウ シュウキハ デンパ ニ オヨボス エイキョウ ニ ツイテ

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説明

定点の気圧変動から微小気圧波成分を抽出した.離れた地点間でもその変動特性はよく似ていることが示された.また,その伝播特性を調べ,進行速度と進行方位の推定を行った.その結果,2009年および2010年2月の総観規模の低気圧変化は類似しているが,微小気圧波の伝播には差異が見られた.推定した微小気圧波の伝播過程を簡潔な正弦波で模擬し,その波群を外力条件として非線形長波方程式を解くと,実際の水位変動を過大もしくは過小に評価する結果となった.しかし,非常に小さな気圧振幅であっても1 m近い水位変動を生じさせることや進行方向による水位変動振幅の増減の変化,波の数や波長変化により最大水位やうなりに似た水位変動特性が変化することなどの結果を得た.

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