オナガアシブトコバチのオオカマキリとチョウセンカマキリ越冬卵嚢への寄生

  • 岩崎 拓
    大阪府立大学大学院農学生命科学研究科応用昆虫学研究室

書誌事項

タイトル別名
  • Parasitization of Overwintering Egg Cases of Two Praying Mantises, Tenodera aridifolia (Stoll) and T. angustipennis Saussure by the Torymid Wasp, Podagrion nipponicum Habu
  • オナガアシブトコバチ ノ オオカマキリ ト チョウセンカマキリ エットウ ランノウ エ ノ キセイ
公開日
2000-06-25
DOI
  • 10.20848/kontyu.3.2_65
公開者
一般社団法人 日本昆虫学会

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説明

1990年から1998年にかけて大阪府南部と和歌山県北部の数カ所の草地で, オオカマキリTenodera aridifoliaとチョウセンカマキリT. angustipennisの越冬卵嚢を採集し, オナガアシブトコバチPodagrion nipponicumの越冬世代成虫の羽化を毎日記録した.羽化がみられたのはオオカマキリの卵嚢のみからで, その期間は4月上旬から5月上旬にかけてであった.このコバチの羽化は, ほとんどの卵嚢において, オオカマキリのふ化よりも早かった.1卵嚢あたりの羽化数は1から55で, 平均は11.5個体であった.総個体数の比(オス : メス)は, 74 : 272であった.越冬世代成虫を準自然条件下で飼育した結果, すべての個体が7月中旬までに死亡し, カマキリの卵嚢が産まれる秋まで生存した個体はいなかった.

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