書誌事項
- タイトル別名
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- Fundamental Properties of Surface Modified Pulp Sheet
- 表面改質パルプの紙質特性 : TEMPO酸化パルプ/脂肪族アミン塩
- ヒョウメン カイシツ パルプ ノ シシツ トクセイ : TEMPO サンカ パルプ/シボウゾク アミンエン
- ─TEMPO 酸化パルプ/脂肪族アミン塩─
- ―TEMPO-Oxidized Pulp/Aliphatic Amine Salts―
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抄録
<p>近年,TEMPO(2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-1-オキシル)を触媒としたセルロースの1級水酸基の酸化方法が開発されている。パルプにTEMPO触媒酸化を施した場合,パルプの繊維形態を維持したまま,カチオン性薬品の定着サイトとなるカルボキシ基を導入することができるため,TEMPO酸化パルプを使用することで,紙独特のテクスチャーを有する新たな機能性紙の開発に繋がる可能性がある。本検討では対イオンを交換した表面改質パルプに関する基礎的な知見を得るため,TEMPO触媒酸化パルプのカルボキシ基の対イオンを炭素数が異なる第1級アミン,第2級アミン,第3級アミンに交換し,これらのパルプから作製した紙の特性を検討した。FT-IRの測定結果から,炭素数18以下の第1級アミンであれば,パルプ表面の大部分のカルボキシ基と塩を形成することができた。第2級アミン,第3級アミンでもアミン塩を形成したが,第2級アミン,第3級アミンの順で,アミン塩を形成するカルボキシ基の量が減少した。アルキル鎖の長い第1級アミンを使用するほどサイズ度は良好であったが,紙力が低下する傾向であった。他方で,カルボキシ基の多いTEMPO酸化パルプを使用するとアルキル鎖の短いアミンを添加した場合でも高いサイズ性が発現し,TOP-Bにオクチルアミン(C8)を添加した場合,高い強度を維持したままサイズ度が高い紙を作製することができた。</p>
収録刊行物
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- 紙パ技協誌
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紙パ技協誌 72 (7), 715-720, 2018
紙パルプ技術協会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763049455232
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- NII論文ID
- 130007494599
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- NII書誌ID
- AN00379952
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- ISSN
- 18811000
- 0022815X
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- NDL書誌ID
- 029140251
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可