ワケギ初夏どり栽培用の鱗茎生産における日長延長および暗期中断が鱗茎肥大に及ぼす影響

DOI 日本農学文献記事索引 Web Site Web Site 参考文献12件
  • 川口 岳芳
    広島県立総合技術研究所農業技術センター 九州大学大学院生物資源環境科学府
  • 房尾 一宏
    広島県立総合技術研究所農業技術センター
  • 尾崎 行生
    九州大学大学院農学研究院

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Day-extension and Night Break Treatment on Hypertrophy in Seed Bulb Production of <i>Allium</i> × <i>wakegi</i> Araki for Early Summer Cultivation
  • ワケギ ショカドリ サイバイヨウ ノ リンケイ セイサン ニ オケル ヒナガ エンチョウ オヨビ アンキ チュウダン ガ リンケイ ヒダイ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

<p>3月にワケギ初夏どり栽培用の充実肥大した鱗茎を収穫するため，白熱電球による長日処理が生育に及ぼす影響を明らかにした．ワケギ系統‘下関’では15～16時間の日長延長により鱗茎の肥大充実を促し，従来の5月に掘り上げる鱗茎（肥大指数2.5）と同等の鱗茎が得られ，定植後の初期生育が旺盛となった．3～4時間の暗期中断によっても15～16時間の日長延長と同等の鱗茎肥大の促進効果が示されたことから，暗期中断処理による電気代の削減の可能性が示唆された．16時間の日長延長の処理期間については，処理開始が早く処理期間が長いほど鱗茎の肥大指数が増加し，遅くとも1月1日から処理を開始し80日以上処理することで，従来の5月に掘り上げる鱗茎と同等に肥大した鱗茎が得られることが明らかとなった．</p>

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 17 (3), 311-318, 2018

    一般社団法人　園芸学会

参考文献 (12)*注記

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