明治・大正期の初等教育における句読法

書誌事項

タイトル別名
  • Punctuation Marks of Elementary Education in the Meiji and Taisho Era: Focusing on Composition Writing Education
  • 明治・大正期の初等教育における句読法 : 作文教育を中心に
  • メイジ ・ タイショウキ ノ ショトウ キョウイク ニ オケル クトウホウ : サクブン キョウイク オ チュウシン ニ
  • ──作文教育を中心に──

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抄録

<p>現行の句読法は、西洋のpunctuationの影響のもと、明治以降に日本語の書き言葉に使用されるようになった。義務教育課程においては、まず国語読本から〈、〉と〈。〉を使い分ける句読法が使われ始め、次いで作文教科書に使用された。明治37年の「国定読本編纂趣意書」および明治39年「句読法案」の発表をきっかけに、綴り方の授業で句読法が教授されるようになった。児童の作文もこの流れを反映し、明治30年代においては、句読点を全く用いないか、一種類のみを使用するものが大半を占める一方、明治40年代には現行に近い句読法を使うものが優勢となる。また、記号は後から文章に打たれるのではなく、文字とおなじタイミングで付される。この句読法は大正年間を通じて次第に定着していった。</p>

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