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- 中村 美子
- NHK放送文化研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- Denmark to Scrap the Media Licence Fee
- 受信料廃止を決めたデンマーク : 新メディア政策協定と公共放送の課題
- ジュシンリョウ ハイシ オ キメタ デンマーク : シン メディア セイサク キョウテイ ト コウキョウ ホウソウ ノ カダイ
- 新メディア政策協定と公共放送の課題
- New Media Policy Agreement and Challenges Facing Public Service Broadcasting
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説明
デンマークの公共放送DRは、テレビやラジオ、新聞など包括的なメディア政策協定によって、財源や任務が決められる。今年6月に「メディア政策協定2019年-2023年」が締結され、2019年からメディア受信料を段階的に廃止し税金化すること、DRの事業予算を5年間で20%削減すること、DRは情報、教育、子ども、文化等に集中することなどが決まった。メディア受信料の廃止理由は、学生など若者から不満が増して不払いが増大したことやメディア受信料は所得の大きさにかかわらず料金が一律なため、社会的に不公平だという認識が拡大したことがあげられる。ヨーロッパの公共放送の間では近年、受信料の公平負担を目的に制度改革が行われているが、デンマークにおける受信料の廃止/税金化は、メディア政策ではなく税制改革の議論で決められ、政治的交渉で決められた妥協の産物だと評される。今回のデンマークの事例は、各国に影響を与える可能性がある。
収録刊行物
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- 放送研究と調査
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放送研究と調査 68 (9), 80-87, 2018
NHK放送文化研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763060104320
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- NII論文ID
- 130007498859
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- NII書誌ID
- AA11207753
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- ISSN
- 24335622
- 02880008
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- NDL書誌ID
- 029229086
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可