LRT・BRTの違いおよび都市内人口分布への影響を考慮した整備便益の計測

書誌事項

タイトル別名
  • Development of the method of measuring the benefits of developing light rail transit and bus rapid transit considering differences of these systems and influence on urban population distribution and a case study for Maebashi city, Japan
  • 計測手法の開発と群馬県前橋市を対象とするケーススタディ

抄録

近年、日本の多くの都市では人口減少を見据えたコンパクトなまちづくりの一環として、LRTやBRTを導入、または導入を検討している。本稿では、LRT・BRTの特徴・違いを踏まえたこれらの整備による都市内人口分布への将来時系列の影響の分析手法、それと理論整合的な便益計測手法を示した。さらに、群馬県前橋市におけるケーススタディを実施し、新たな都市交通を整備しない場合、LRTを整備した場合、BRTを整備した場合の2040年までの都市内人口分布を推計し、LRT整備・BRT整備による人口分布への影響、帰着便益の分布、都市全体の便益の比較を行った。分析の結果、LRT整備の便益はBRT整備の便益を概ねすべてのゾーンで上回ること、LRT整備、BRT整備のケースともに沿線ゾーン以外においては整備がない場合と比較して人口は減少するものの正の帰着便益が生じることなどが示唆された。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 53 (3), 1341-1347, 2018-10-25

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (2)*注記

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