生体軟部組織の硬さ測定器の試作

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  • A New Compliance Meter of the Soft Tissue

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抄録

荷重変換器,変位変換器とカメラ用部品を用いて,三次元方向の角度設定が出来るように組合せた生体硬度測定器を試作した。上皿天秤を用いてこの測定器の荷重特性を求め,スポンジ材料,人の前腕部と前脛骨筋部の硬度測定を行い,実用の有無を検討した。<br>上皿天秤の分銅で100g間隔で求めた荷重量と荷重変換器出力の相関係数rは0.9998と高く,変動係数は200g以上では0.002〜0.014と実用範囲と考えられる。5,10,15,20mmの押し込み量でのスポンジの硬度を日時を変えて3度にわたって測定したが,2度目と3度目の10mmにのみ有意差(p < 0.05)が有った。前腕部非固定で日時を変えた場合は有意差が見られ,下肢の内外旋を軽く予防した場合の前脛骨筋部では差が無かった。触診で左右差を感じたボーリングゲーム実施翌日の前腕部の測定値に差(p < 0.01)が有った。

収録刊行物

  • 理学療法学

    理学療法学 19 (2), 122-127, 1992-03-10

    日本理学療法士学会

被引用文献 (2)*注記

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