肩関節習慣性後方不安定症と肩甲骨機能不全の関係<BR>-Scapular Assistance Jerkテストによる不安定症の変化-

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説明

肩後方不安定症例に対するjerk test時に,肩甲骨を他動により外転,内旋方向へ誘導することで後方不安定性が改善するかを検討した.対象はjerk testにて明らかに関節窩から骨頭が(亜)脱臼を呈した39肩であった.<BR> jerk test時,検者の一側の手を検査側の肩甲骨後面に充てがい,他側で後方にストレスを加えながら水平内転した際に,肩甲骨を外転,内旋方向へ他動にて誘導し,骨頭の後方への不安定性の消失の有無を評価した(scapular assistance jerk test:SAJT).肩甲骨の他動による外転,内旋運動にてjerk test時の後方不安定性が消失した場合を陽性,不安定性が遺残する場合を陰性と評価した.<BR> 39肩中38肩でSAJTは陽性を示した.肩後方不安定症例は,肩水平内転運動時に肩甲骨を他動にて外転,内旋させることで,後方不安定性は有意に改善した.

収録刊行物

  • 肩関節

    肩関節 42 (3), 608-610, 2018

    日本肩関節学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282763061066880
  • DOI
    10.11296/katakansetsu.42.608
  • ISSN
    18816363
    09104461
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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