介護老人福祉施設に勤務する看護師が高齢者の死の約1か月前に察知した症状や変化

書誌事項

タイトル別名
  • Symptoms and Changes of Prognosticated the Death of the Elderly About One Month before by Nurses Working at Nursing Homes
  • カイゴロウジン フクシ シセツ ニ キンム スル カンゴシ ガ コウレイシャ ノ シ ノ ヤク 1カゲツ マエ ニ サッチ シタ ショウジョウ ヤ ヘンカ

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抄録

<p>目的:介護老人福祉施設に勤務する看護師が高齢者の死の約1か月前に察知した症状や変化を明らかにすることを目的とした.</p><p>方法:Miles, Huberman, and Saldañaの分析方法を参考にし,20名の看護師に半構造化面接法を用いてインタビューを行った.同意が得られた施設では同行観察を行った.</p><p>結果:20名全員が約1か月前に,高齢者の死を察知した経験を持っていた.その症状や変化は,【高齢者が訴える死の恐怖】,【意欲の減弱】,【食事摂取機能の低下】,【形相の変化】,【眼の変化】,【声の変容】,【他覚症状の出現】,【活動性の低下】,【体重減少】が抽出された.これらは,さらに上位の概念である主要カテゴリー『精神心理面の変化』と『身体機能面の変化』に大別された.</p><p>結論:看護師は約1か月前に高齢者の死を症状や変化で察知していた.必ずしもすべての症状や変化が1人の高齢者に出現するわけではないが,看護師が高齢者の死を察知し,十分な時間の中で看取りを行えることが示唆された.</p>

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