東京湾河口域における大気-海洋間CO<sub>2</sub>フラックスの通年変化とその要因 ~炭酸化学理論を組込んだ生態系モデルによる解析~

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タイトル別名
  • ANNUAL VARIATION OF AIR-SEA CO2 FLUX AT THE RIVER MOUTH AREA AND ITS FACTORS -ANALYSIS OF AN ECOSYSTEM MODEL, EMAGIN_B.C.-
  • 東京湾河口域における大気-海洋間CO₂フラックスの通年変化とその要因 : 炭酸化学理論を組込んだ生態系モデルによる解析
  • トウキョウワン カコウイキ ニ オケル タイキ-カイヨウカン CO ₂ フラックス ノ ツウネン ヘンカ ト ソノ ヨウイン : タンサン カガク リロン オ クミコンダ セイタイケイ モデル ニ ヨル カイセキ

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抄録

沿岸生態系は,炭素を貯留・隔離し,大気中のCO2濃度を低下する機能を持つ可能性がある.大気-海洋間のCO2フラックスは,沿岸生態系が,大気から炭素を吸収し・貯留し・隔離する,という一連のプロセスを構成する重要な要素である.本研究では,炭酸化学理論,生物生産,移流・拡散過程を包括的に取り扱った生態系モデルを東京湾に適用し,河口域における大気-海洋間CO2フラックスの動態とその要因について解析した.解析の結果,大気-海洋間CO2フラックスは,年平均値でみると,河口域では大気への放出,湾央域では海洋への吸収であった.また,河口域では,4月下旬から11月下旬にかけて,放出と吸収を繰り返し,CO2吸収は光合成による溶存無機態炭素(DIC)の消費に支配され,放出は硝化による全アルカリ度の消費に支配されている可能性が示された.

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