ネパールにおけるアッサムモンキーとアカゲザルの社会交渉

書誌事項

タイトル別名
  • Social interactions between <i>Macaca assamensis</i> and <i>M. mulatta</i> in Nepal

説明

<p>ネパールのShivapuri-Nagarjun国立公園にはアッサムモンキー(Macaca assamensis)とアカゲザル(M. mulatta)が生息している。そこで私達は主に2014年7月から2015年4月(期間1)と2017年4月から2018年3月(期間2)に両種の観察を行った。両種は複雄複雌群を形成しており,複数の野生群の他に軍隊の残飯に餌付けされたアッサムモンキーの群れ(AA群)とアカゲザルの群れ(RA群)がいた。期間1には両群が餌場に現れたが,両群の関係は敵対的だった。また,同国立公園に隣接するBalaju公園には観光客に餌付けされたアカゲザルの群れ(RB群)がおり,期間2に同国立公園と同公園でAA群とRB群が出会った際には激しい攻撃的交渉が行われた。ところが,期間2にはアカゲザルのオトナオス2頭がアッサムモンキーのAA群と共に餌場に現れ,時にアッサムモンキーのオスと親和的社会交渉を行った。さらに,期間2には別のアカゲザルのオトナオス2頭がアッサムモンキーの野生群(AS群)にずっとついてゆくことも観察された。一方,アッサムモンキーの群れ外オスが観察されることはなく,アッサムモンキーのオトナオスがアカゲザルの群れについていくことはなかった。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282763071625728
  • NII論文ID
    130007521035
  • DOI
    10.14907/primate.34.0_40_1
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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